2024/01/09 17:12

柏槇(ビャクシン)は古来より高貴な木として大切に扱われてきました。古くより日本の気候風土に合う木として生育し、よい香りがすることから和の白檀と称されています。たくさんの神社仏閣に植えられており、古より人々に愛されてきました。

 天然の柏槇をベースに嘉永三年創業以来の伝統と技術を駆使して、香りの匠が和風白檀の香りとして仕上げたお線香(お香)です。天然香料・無着色・カビ止め無し。「浄め」のお香としてのご使用もお薦めします。



【メーカー開発秘話】

 きっかけは2016年まで遡ります。樹齢750年以上の柏槇が育つ寺院のご住職が落ちた枝等で焚き火をするととても良い香りがするので、お香として再現してはどうかとおっしゃられたことを受けて調査を始めました。

 柏槇は古きより和の白檀と称されるように、日本の風土に合った魅力のある香りがする香木であることがわかり、弊社では柏槇の天然の香りをお線香(お香)で表現したいということになりました。しかし、柏槇は日本国内では神社やお寺などで大切な木として扱われていたり、天然記念物として保護されていることから、原料の確保が難しく、お線香には向かないのではないかと思った時もありました。それでも、情報収集を継続したところ、ひのき科ビャクシン属の「伊吹(いぶき)」や「エンピツビャクシン」等いろいろな素材に触れる機会に恵まれました。その中で、2020年よりコロナ禍となり、「浄め」や「浄化」目的で香りが貢献していることを知りました。例えば、ペルーの神の木「パロサント」、魔除け・浄化の「ホワイトセージ」、「フランキンセンス(乳香)」の神聖さ等。日常生活において柏槇は馴染みが薄い木かもしれませんが、樹木の魅力はそれらと引けを取らず、是非香りを通じて多くの方々に知っていただきたいと強く思うようになりました。神社仏閣の柏槇のルーツを探究した結果、柏槇の系譜をもとに関連する天然素材で表現できることがわかり、何度も何度も実験を繰り返し、この度、ひとつの形にすることができました。

 先日、出来上がったお線香(お香)を最初にお話しを頂いたご住職にお持ちして報告して参りました。7年前の一言を真摯に取り組んでいたことにとても驚かれていました。そして、そのお線香を炷(た)いていただき、香りの良さについて好評をいただきました。ご住職は大変喜んでくださり、お線香のお返しに柏槇の枝をご住職から頂きました。それに火を付けて香りを確かめたところ、柏槇の魅力ある香りをお線香で表現できていたことを開発に携わった関係者で確認でき、少し安堵しました。

 最後に、7年間、柏槇の香りを研究開発をする中で、日本のアイデンティティは素晴らしく、先人が繋いだ想いが今もしっかり根付いていることがわかりました。香りで皆さまの日常を豊かにし、平和で安らぎのある提案を今後ともして参りたいと思います。「やまと樹 びゃくしんの香り」をご愛顧の程、よろしくお願い申し上げます。